最後まで報われない物語は趣がある
ども、こっぺです。
今回は次のテーマについて意見を述べました。
「最後まで報われない物語は趣がある」
いきなり質問ですが、「桃太郎」って面白いと思いますか?
多分ほとんどの人が首を横に振るのではないでしょうか。
そうですよね、「桃太郎」は主人公である桃太郎が三体の動物を率いて見事鬼退治をする話です。
大人や中高生が読むストーリーは最後に何らかのオチがある場合が多いです。
オチとは起承転結でいうところの結ですね。逆説的な展開とも言えましょうか。
オチがある話は、言わずもがな面白いです。
でも逆に、順接で報われない、もしくは逆説で報われない話も、僕は好きです。
「彼はとても貧乏でした。そんな彼が、借金をして会社を起こすと、見事に倒産しました」
「彼女は死ぬほど努力した。でも、報われなかった。」みたいな。
もしあなたが長々と読んだ物語の結末がこれだったら、「え、これで終わり?」という感想とともに、どこかゾクッとしませんか?
僕はこのゾクッが好きなんですよ。
で、このゾクッっていう感情がなぜくるのかって考えてみたんですよ。
僕の結論は、「このフィクションがあまりにもリアリティを帯びているから」です。
物語というのは、やはりどこかにふわっと非現実性があります。
ですが、先ほど紹介した例にそれはありません。
そしてそこで、「あれ?私、物語を読んでいたはずなのにこの話、どこか現実味を帯びている気がする」そう感じるはずです。
これがこのゾクッの正体だと僕は考えます。
「そうだったよな。現実ってこうだったよな」というような。
この感触が好きなんですよね。
だから、僕はこう思いました。
「最後まで報われない物語は趣がある」